「…左」
「何です」
「暇。」
















ムジュン














「何を言い出すのかと思えば…」


レーシングゲームの画面に目を向けたまま左が答えた。


「だって左、さっきからゲームしかしてないじゃん」


テーブルの上に置いてある林檎ジュースに手を掛け一気に飲み干す。(左の)
そしたら左が溜息をついて
「君って人は・・・」と言った。


「左がいけないんじゃん。あ、事故ってやんの。だっさ」


そして自分の分の林檎ジュースも飲む。


「僕としたことが…」


仕方ない、とゲームをする手を止めてミツルに向き合う。


「何がしたいんですか?」


左がそう言うと、ミツルは少し考えてからぽつりと言った。


「・・・自分で考えなよ」


優しく額にキスをしてコントローラーを投げ出したまま隣に座る。


「これで満足ですか?」
「・・・・・さぁ」



ミツルは小さく肩を竦めたけれど、柔らかく笑っていたから


「…矛盾してますね」
「良いじゃん」




くすくすと笑って手を握ると、ミツルはすぐに体を預けてきた。
ずっとこうしたかったのだな、と思うと隣に居る彼がとても愛しく思えて。
左はミツルにばれないように、小さく微笑んだ。





















矛盾してても、君に隣に居て欲しいと思うのは僕のわがままだろうか









口に出してなんて言ってあげないけど
君の事、好きだから。



















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どうした糖衣、左ミツに手出しちゃった・よ・・・・!わぁ
20040917









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