空が、好きなんです。


どこまでも続く真っ青な空が堪らなく好きなのだと、ミツルは言った。


















fly'ng on






















「ミツルは・・・空が好きか?」
「はい、大好きです」


ミツルが好きだと言ったのは空に対してであるはずなのにも関わらず、内心照れてしまった。
まるで自分に言われているようで。・・・そんなことは口が裂けても言えないが。
いつものように廃ビルの屋上に寝転び空を見上げる
見上げた空はどこまでも続き、眩暈すら覚えるほどだった。


空は広い。
どこまで続くのか分からない
ただ漠然と無限に広がる。どこを見ても、そこには限りない青。
美しさと同時に恐怖を感じる
ここに、俺の隣に居るミツルをいつか吸い込んでしまうのではないかと


「宇童さん」


声がする方向・・・隣りではなく上を見るとそこには
青空を背に、フェンスの上に立っているミツルが居た。
まぶしさに目を細める


「・・危ないぞ」
「平気ですよ、僕だってまがりなりにもライダーなんだし・・」
「降りて来い」
「え、いやですよ・・・・・ッう、わ・・!」


古びたビルの屋上のフェンスは老朽化し、ガシャンと派手な音を立てて崩れた。
それと同時に突然の事で体重移動が出来なかったミツルが・・・落ちた


「ッ・・・・!!」








*








「・・・全く」
「ご、ごめんなさい」
「・・・・かすり傷で済んだからよかったものの」
「・・・はい・・・」


幸いミツルはかすり傷で済み、宇童の常人離れした反射神経によって助けられた。
今は珍しく宇童がミツルに小言を言っているが、
内心はミツルが心配で心配でどうにかなってしまいそうだった。


「・・・宇童さん」
「・・・・なんだ」
「・・・・・・・・・・ごめんなさい」


片手で膝を抱えて座ったまま、きゅ、と宇童の服の袖を握り締め小さく呟いた


「・・・これからは気をつけろ」
「・・・はい」
「お前が怪我をしたら困る」
「・・・それはチームに支障が出るからですか」
「・・・そうだ」
「・・・・・・・」


宇童の服を掴むミツルの手からゆっくりと力が抜けた
しかし、宇童は離す事を許さず上から手を重ねる。


「・・・?」
「・・・・・まだ、続きがある」
「続き、ですか」
「チームに支障がでたら困るのも事実だ。でももう一つ
「・・もう一つ・・・?」


ミツルが聞き返すとふいにミツルの耳元に顔を寄せ囁く。









俺個人として、困るんだ













君が、大切だから
































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宇童さんは世界はミツルで回っていると思ってる(ただの馬鹿だよそれ
落下するミツルとかどうしよう・・・!!キュン。死

20040919












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